Little AngelPretty devil 〜ルイヒル年の差パラレル

    “元気だもん♪” 〜別のお話篇

 


今年の夏は、記録的に、格別、
んっとぉ、
とってもとっても物凄く、暑かったんだってね。
もーしょび? 猛暑日ってゆーの?
それを記録した日が
そりゃあ いっぱいぱいだったらしいし。
大阪の方では、それが連続して何日もあって、
熱中症ってゆーのになって、
倒れた人もたくさん出たんだって。
二学期が始まっても、
ちっとも涼しくなんないからって、
じゅぎょう時間が30分になったり、
四年生や五年生もお昼までになったりしてるんだって。
いいなぁってゆったら、
ママに“インフルと一緒でお外に出てはダメなのよ?”
って ゆわれて。
あ、それだと進さんのおーえんに行けないじゃんって。
ダメダメだって判ってガックシだったものね。
でも、そういえば、夏休みのプールとか、
こんな暑いんだからきっと混んでるって思ってたらば、
近所のはお友達も来ててにぎやかだったけど、
ゆーえんちのプールは、あのね?
そんな言うほどは混んでなかったんだよ?
桜庭さんがね、

『それはきっと、プールに行くまでが暑すぎて、
 出掛けるのも辛いって大人が多かったんで、
 混まなかったんだと思うよ?』

って説明してくれて。

『子供は体温が高いから、
 ちっとやそっとの暑いのなんて平気だもんな。』

なんて言うチームの人もいて。
あ、チームの人ってゆーのはね?
桜庭さんや進さんが、
しょじょく、しょ、しょぞ、
所属してるアメフトのチームにいる人のことでね?
でもでも、

『大田原さん、それとこれとは関係ないのでは…。』
『お? そうなのか?』

やっぱりチームの人の、
猫山さんから訂正されてたみたいだけどもね (^^)b

  でもだけども、

今年がそんな暑かったのって、
言われるまで気がつかなかったんだな、セナ。
うん、全然暑くなかったってことはないよ?
かき氷がおいしいなとか、
扇風機じゃあ涼しくなんない〜とか、
お外の空気が風もないのに分厚い気がしたり。
やっぱり夏なんだなぁって思っちゃうほど、
暑いことは暑かったけど。
例えば桜庭さんが言ってたような、
お外に出る気も起こらないようなほど、
ヤじゃなかったし。
パパとか大人の人が、
あんまりご飯が食べられなくなったような、
そーゆう くったりは全然しなかったし。
でもね、あのね?
昔はセナも暑いの嫌いだったの、うん。
どーろがね、アスハルトの石油臭い によいになるし、
足元と頭の上からじゅわ〜って溶けてくみたいな気がして、
そう、ガッコ行くのが ゆーつだったのね。
ゆうーつ? うんそれ。
早く土曜日になんないかなとか、
早く夏休みになんないかなって、
よーちえん行ってたくらいの昔は
いっつもそればっか思ってたのにね。
去年も今年も全然へーきで、元気元気なんだもんvv
パパもね、
『セナは随分と元気になったなぁ』って。
昔はすぐに“あちゅいよぉ”って言って
ふにゃって、くたってなってたのになぁって。
そんなゆって意地悪すんのよ。
ママが やぁねぇって、
セナの元気に焼き餅ですかって、
あはははって笑ってたけど、
なんか失礼しちゃうと思わんない?


  ………あれ? ヒル魔くん?
     お電話、切れちゃった?


小さな携帯電話に向かって
“あれれぇ? もしもし?”と
繰り返しているおちびさんだったけど。
小さな背中で凭れてたイチョウの木目指して、
通りの向こうからやって来るお兄さんに気がつくと。
そっちは“まあいっか”ってさっさと諦めて、
小さなお手々を大きく振った。

 「進さ〜んっ、こっちですよ〜vv」

もうすっかりと、蝉の声も聞かれなくなっちゃったから、
くったりなる前に秋がやって来たみたいで。
とゆことは、
今年もやっぱりセナくんの“勝ち”だそうです。



  あ、勿論のこと、
  進さんも、そいから夏に元気な元締めの
  子ヒル魔くんも“勝ち”だそうですよ♪





   〜Fine〜  10.09.10.


  *何なんだこりゃなお話ですいません。
   でもでも、お子様って元気だと思いませんか?
   とんでもない暑さだったこの夏も、
   そりゃあ腕白に
   ウチのご近所駆け回ってた一団がありましたしね。
   アメフトのお兄さんたちと知り合ってから、
   セナくんもヒル魔くんばりに丈夫になったことと思われ。
   夏ばてって何?という頼もしい子に育ったようでございます。


bbs-g.gif**

戻る